創業文禄元年(1592年) 。初代は、滋賀から現在の蔵の所在地である大山に移ってきた、この地区最古の蔵であるといわれています。大山地区は、庄内平野屈指の米穀地帯であり、江戸中期には、三十数件の酒蔵が存在した歴史を持つ銘醸地です。
所在地:山形県鶴岡市大山二丁目1-15
電話:0235-33-2058
蔵・酒質の特徴
酒造りは、昔ながらの伝統的な手法で
当社では、大山地区に井戸屋敷と呼ばれる場所を持ち、仕込水として引いています。この水は、月山系の山々から庄内平野に注がれる硬度の高い井戸水ですが、近年、軟水の出る涌水地区の水も用いるようになり、硬軟の仕込水を使い分けています。蒸米は和釜、麹造りは麹蓋、搾りは酒槽で、と昔ながらの伝統的な手法で丁寧に醸された酒は、常温または燗酒として飲むのに適した、長く飲み続けられるタイプの酒です。
蔵元の思い
醸造酒を造ることの醍醐味
蔵元は、酒造りの準備として事前に自蔵の特徴を踏まえた製造計画を立てます。その計画に沿って、予定通りの酒が出来るのも楽しく嬉しいことですが、時折稀に、酒が「化け」て、予想をはるかに上回る酒が出来ることがあります。造りの丁寧さはもちろんのことですが、この何か見えないものの力を感じ得ることが醸造酒に関わることの醍醐味なのではないでしょうか。日本酒は、原材料のすべてが国産品です。遡れば、原材料の酒米から酒蔵が造ることも、造る酒の全量が純米酒であることも当たり前のことでした。今、また純米酒を造り続けることは農業の復権にも役立つことですし、日本酒を知ることは、日本酒の文化を知ることでもあると思います。なによりも、日本酒は、人の力、まとまりの力がなければ造れないものである、ということは、昔から変わらぬ事実のようです。改めて、自然環境、人、さまざまなことに対しての感謝を忘れずに事に接しなければいけないと感じています。
代表銘柄
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羽前白梅 純米酒 |
価 格 |
1800ml 2,855円(税込) |
酒 度 |
+4.0 |
原料米 |
山形・庄内産 美山錦 |
酸 度 |
1.4 |
精米歩合 |
50% |
アルコール分 |
16.7度 |
酒質 |
お燗しても香味のバランスが崩れず呑み飽きしないで呑め、柔らかくしっかりした酒です。 |
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羽前白梅 純米吟醸 俵雪 |
価 格 |
1800ml 2,940円(税込) |
酒 度 |
+6.0 |
原料米 |
(麹)山田錦 (掛)美山錦 |
酸 度 |
1.3 |
精米歩合 |
50% |
アルコール分 |
16.8度 |
酒質 |
毎年12月中旬に(生)しぼりたて俵雪としての商品と、同年9月より秋あがり俵雪の商品があります。生しぼりのフレッシュな味と、夏を越し熟成が進み、落ち着いた味になります。味の変化は醸造酒の醍醐味若さを少し残し秋の常温やぬる燗もお薦めです。 |
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