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応援団からのメッセージ

漫画家
尾瀬あきら

がんばれ!全量純米蔵を目指す会

純米酒がうまい。純米酒が好きだ。純米酒を知って燗酒の至福も手にした。ここ何年もアルコール添加をしたお酒は、ほとんど口にしていない。私にとって「お酒」と言えば純米酒のことだ。ところが私には当たり前の、普通の、このお酒は、酒造業界や市場ではまだ特殊な酒扱いだ。戦後、日本酒の世界では原材料にかんしてまったく論議されなかった。

業界では日常的に使われている「アル添」という言葉は私達消費者の前に商品として出る時、「本醸造」や「上撰」「佳撰」と名をかえて提供される(ひと昔前なら一級、二級だ)。添加しているものを自慢できないまま現在に至っていることが、日本酒衰退の一因になっているのではないか。純米酒のみが「純粋」に「米だけ」で造ったお酒だと、原材料を堂々と名乗っている。

私の愛すべき酒がもっと当たり前のように飲まれる未来が訪れてほしい、という私の祈りが聞き届けられたのか、志ある蔵元たちが、製造するすべての酒を純米酒にするという挑戦的な会を立ち上げた。やっとこの時がやってきた。この会に、私は日本酒の未来を託してやまない。
全量純米蔵を目指す会のHPのために特別に書き下ろしていただいたイラストです。

記録作家
上野敏彦さん

希代の変人が目指すもの

『闘う純米酒 神亀ひこ孫物語』(平凡社)を書くため、ここ数年多くの日本酒関係者から取材してきたが、小川原良征氏と亡くなられた上原浩先生は希代の変人という印象を受けた。

偏屈で、誇り高く、性根はやさしいのだが、口も相当悪い。そうした二人の長年の酒造りへの情熱を結晶化したのが、「全量純米蔵を目指す会」である。

と言って消費者から見れば当然のことをやってもらうだけだ。アルコールを添加しないで、コメと麹、水で酒を作るのは江戸時代なら当たり前だったが、戦中のコメ不足を理由に始まったアル添酒は戦後も半ば惰性で作り続けられた。二十年前に関西で美酒を醸すことで超有名な蔵元に、アル添の理由を尋ねると、「酒がきれいになるから」という答えが返ってきた。

それなら、この会のメンバーにはアル添などしないで、十二分にきれいで、旨味のある純米酒を作ってほしい。今の清酒全体に占める純米酒の比率は十四㌫だが、三十㌫台に増やす起爆剤的な役割を望みたい。そうなれば純米酒は日本酒再生の切り札になると思うからだ。

全量純米酒への切り替えは、瀬戸際の日本農業を救うことにもつながるし、食の安全が国民の最大の関心事で、まがいものが淘汰されていく時代に、全量純米蔵の会が動き出したことの意味は大きいと思う。