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全量純米蔵を目指す会とは


酒は純米、燗ならなお良し-。

人に酒について聞かれれば、私はいつもそう話してきた。
春だろうが夏だろうが、私は純米酒に割り水をかけて、ぬる燗にして飲む。こうして飲めば口当たりが軟らかくなり、ふんわりとした旨みが広がり、酒に合う料理の幅もうんと広がる。燗酒は胃壁からの吸収が早く、心地よく酔っていくから、飲み過ぎることも少ない。

私は職業上、純米でない酒もよく利くし、アルコール添加(以下、アル添)した吟醸酒や本醸造酒のなかにも、悪くないと思えるものが少なからずある。しかし、日々の楽しみとして、こうした飲み方をする限りにおいて、アル添した酒は純米の酒に及ばない。だから、冒頭の言葉は第一に、私個人の嗜好の問題であるのだが、それだけの話でもない。
生産者がしっかりとした純米酒をつくり、それを消費者が燗にして飲む。その日本酒本来の在り方を見直すことが、結果的に日本酒の未来を拓くことにつながると思うのだ。

日本酒は今、岐路に立たされている。
(上原浩著「純米酒を極める」p9 はじめに より引用:2002年12月20日発行、光文社新書)

2006年5月1日に亡くなられた上原先生の著書より引用しました。

生前、酒造技術指導にとどまらず、我々蔵元に対して、さらには小売店・飲食店・消費者に対して、日本酒の在り方を問いかけ、酒造業界に警鐘を鳴らし続けた上原先生の思いです。
われわれ「全量純米蔵を目指す会」は、この故「上原浩先生」の訓えを実践する会です。

しっかりした造りの程よく熟成した、お燗で美味しく飲める純米酒を作り、消費者へお届けすること。
伝統の継承者としての誇りを持ちながら、造り手(蔵)と米農家と小売店・料飲店とともに運命共同体としてのパートナーシップに基づいて、消費者に美味しいお酒を飲んでもらうこと。
結果、蔵として企業として発展すること。前の世代からあずかった蔵を、世代を越え次の代へ伝えること。
それがわれわれ酒造りにたずさわるものの使命であり願いでもあります。

以下、上記上原先生の著書より、警句をご紹介します。

今の消費者は、酒を <主> として飲むことを望んでいない。(料理が <主> )
日本酒というものは、秋の完成を目指してつくるのが本当だ。
私に言わせれば、生酒など製品以前の半製品である。
新鮮さと冷たい飲み心地だけを楽しむなら、生酒よりビールの方がよほどいい。
日本酒は温度を変えることによって味わいが変わる稀有の酒だ。
消費者の嗜好は、純粋化の方向に向かっている。
問題なのは、お金を出してでも飲みたいと思う酒が少ないことだ。










































上原先生を偲んで、漫画家「尾瀬あきら」さんがイラストを書いてくださいました。